自宅で出来る簡単歯並びチェック
幼稚園・小学校で行われる検診で「不正咬合」と診断された方や、お子様の歯並びに不安を抱かれている方は、まずご家庭で以下の項目を確認してみて下さい。1つでも当てはまる項目があれば、専門医へ相談されることをおすすめいたします。
3歳から5歳のお子様
- 指しゃぶりのくせがある
- 上下の歯が、合計20本以下である
- 上下の前歯の間に1~2mm程度の隙間がある
- 噛む際、上の前歯が下の前歯より奥に入り込んでいる
5歳から8歳のお子様
- テレビを見ている時など、リラックスした状態で口が開いている
- 上下の前歯(永久歯)が萌え揃っていない
- 上下の前歯の間に0.5~1mm程度の隙間がある
- 噛む際、上の前歯は下の前歯に2~3mm被さっていない
9歳以上のお子様
- テレビを見ている時など、リラックスした状態で口が開いている
- 噛む際、上の前歯は下の前歯に2~3mm被さっていない
- 上下の前歯・犬歯がキレイに萌えていない
お子様の歯並び、気になるのはどれですか?
上顎前突 (出っ歯)
通称「出っ歯」と呼ばれておりますが、実際には2種類あります。
1つは上の前歯が前に突出しているタイプで、もう1つは下顎が小さく奥側(後ろ)に下がっていることが原因となり上の歯が突出しているように見えるタイプです。
- 主な原因
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- 指しゃぶり
- 舌や下唇を上前歯で噛む
- 爪を噛む
下顎前突 (受け口)
通称「反対咬合」、「受け口」と言われ、下の前歯が上の前歯よりも手前に出ている状態を言います。
下顎前突を改善せずにいると、特に成長期は正常な顎骨の成長を妨げ、更に状態が悪くなる可能性があります。程度が悪化すると、健康な歯を抜歯しなければならなかったり、手術により顎骨の改善が必要になる場合もあります。
- 主な原因
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- 顎骨の位置・大きさの異常
- 歯の位置や傾きの異常
叢生 (八重歯、ガタガタの歯並び)
叢生(そうせい)とは、顎の大きさに対して歯が大きいことが原因で、歯がおさまりきらず、歯並びが凸凹になったり、重なり合っている状態を言います。歯ブラシがしづらいため、虫歯や歯周病のリスクも高まります。
- 主な原因
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- 顎骨の位置・歯の大きさの異常
正中離開 (すきっ歯)
正中離開(せいちゅうりかい)とは、すきっ歯とも言われ、歯の間に隙間がある状態です。歯の隙間から息が抜けることにより、言葉が聞き取りづらく、特にさ行・た行の発音が不明瞭になるため、悩むお子様も多くいらっしゃいます。
- 主な原因
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- 上唇小帯(上前歯の中心から唇にかけて続くヒダ状の粘膜)の異常発達
開口
奥歯の咬み合わせに問題はないが、前歯の咬み合わせが合わず、上下の前歯の間に隙間がある状態を言います。
前歯で食べ物を噛み切ることが困難であり、口も閉じにくくなります。
- 主な原因
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- 呼吸器系の病気による口呼吸の日常化
- 指しゃぶり
- 骨格に問題がある